周辺観光
観光(比良・北小松)
観世音菩薩と一本杉
近江舞子駅から約1.4km(徒歩18分)。住宅地から田んぼ脇の小道を抜ければ、ひときわ大きな一本杉が現れます。
一本杉の隣には3台分の駐車スペースもあります。昔からこの杉の上には天狗がいて悪さをする子どもたちは連れ去られて天狗の子にされると言い伝えられてきたことから天狗杉とも呼ばれています。樹齢何百年、何千年ともいわれる巨木の根元にある小さなお堂には千手観世音菩薩が祀られています。
昔、洪水の際に古木の姿で流されてきたところを拾われ、金箔造りの千手観世音菩薩に写し変えられて現地に祀られるようになりました。
日照り続きで田んぼに水がないときには、水と共に出現したこの観音様に雨ごいをしたといわれています。
【楊梅の滝】(雄滝、雌滝、絶景ポイント、ハイキングコース)
近江舞子駅から3.8km(徒歩54分)。ひと駅北の北小松駅からは徒歩25分。「比良げんき村」を少し登ったところに楊梅の滝があります。
7台程の駐車場の他に、比良げんき村の駐車場も無料で使用できます。楊梅の滝は三段の滝に分かれていてその落差の合計76m(雄滝40m、薬研の滝21m、雌滝15m)は滋賀県下一を誇る美しく堂々とした名滝です。楊梅とは高さ15m程の高木ヤマモモのことで、室町時代に部下のクーデターから近江国へ逃れた13代将軍の足利義輝が遊んでいた際にこの滝を見つけ、流れ落ちる水柱に見惚れ命名したと伝えられています。JR湖西線の電車からの遠景だと、白布を垂れかけたように見えることから「白布の滝」や「布引きの滝」とも呼ばれています。滝巡りは、沢に沿って登るコースと、尾根道を登るコースの2つのコースがあり約1時間で一周できるので絶好のハイキングコースになっています。主役の雄滝の滝つぼの水しぶきは迫力があり、絶景ポイントの滝見台からは雄滝が山の間から豪快に谷底へ落ちる様子を見ることができます。伝説によると雄滝、雌滝の主は夫婦だと言われていて、雄滝の主は、雄の大蛇で雌滝の主は、小女郎ヶ池の女房が大蛇になった片目の女大蛇だと言われています。
八幡神社
近江舞子駅から900m(徒歩13分)に八幡神社があります。巨大な狛犬は日本一と言われていて、狛犬だけで2m。台座をいれると3m程。明治15年に雌(右)、明治17 年に雄(左)が作られました。口を閉じた「吽形(んぎょう」の狛犬には、頭に角があり、口を開いた「阿形(あぎょう」の狛犬は口の中が赤く色がついているためさらに迫力を感じることができます。本殿は小さく隣の境内社には神像と巨大狛犬と対照的な30㎝程の小さな狛犬もいます。
。近江灯籠の産地でもあり3mちかくある巨大な灯篭もあります。9月1日に行われる八朔(はっさく)祭りで子どもたちの間で行う奉納相撲も有名です。
白髭神社
湖上に佇む神秘的な大鳥居が世界遺産・厳島神社を彷彿とさせることから「近江の厳島」とも呼ばれる人気のフォトスポットです。全国にある白髭神社の総本社でもある近江最古の神社であり、境内にある紫式部、松尾芭蕉、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑から文化人が訪れた足跡が感じられます。社殿背後の山の斜面には古墳群が存在し、その一つの横穴式石室が岩戸社として祀られています。岩戸社の隣には磐座もありパワースポットとして古代からお参りさされています。
ハマエンドウ
ハマエンドウは春に濃紫色のスイトピーに似た花を咲かせる多年草です。本来は海岸の砂地に生える植物ですが、淡水の琵琶湖岸に侵入し長い時間をかけ独自に進化・適応し生育してきました。滋賀県では絶滅危惧種で県条例の指定希少野生動植物種にもなっている貴重種です。近江舞子内湖の公園内にも群生地がありますが、砂浜特有の植物が良好な状態で存在している場所は県内で数少ないため保護されています。
琵琶湖に架かる虹の橋
近江舞子中浜水泳場の駐車場は虹をモチーフにした円弧の看板が印象的です。琵琶湖では虹が出やすく滋賀県には虹が見られる期待度を予測した「虹予報」があります。虹が見えるのに必要な条件は、太陽の反対側に水滴が浮いていることですが、琵琶湖にはその供給源である水がありう、湖上も広く開けた空間があることでより虹が見えやすい背景になっています。湖西エリアでは太陽が西側に来る午後に虹が発生しやすく、特に雨上がりのあと太陽の光が斜めに差し込んでくる夕方に期待が高まります。